ランチョンセミナー 8月26日(日)

※8月25日(土)のランチョンセミナーのご案内はここをクリック


【10】グラクソ・スミスクライン

  喘息とダニ

ガイドラインの普及や近年の薬物療法の発達に伴って、喘息死や入院の数は著しく減少してきた。このように喘息コントロールが良好となった背景には、吸入ステロイド薬をはじめとした抗炎症治療薬が大きく貢献していると考えられる。
一方で、環境整備も喘息治療においては重要なファクターである。根本的には患児が生活している環境中にアレルゲンや有害な物質があるなら、それを取り除く、あるいは避けるべきである。徹底した患者教育と環境整備によって、わずかながらも有意な効果を得ることができたとの報告も見られる。
喘息のみならず、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎など、アレルギー疾患の治療・管理にあたって薬物療法と環境整備はどちらも重要な柱である。
本講演においては、東海大学 専門診療学系の望月先生より、環境整備が喘息治療に及ぼす影響とその重要性についてお話いただく。

【11】マルホ

  アトピー性皮膚炎はどう治療する?―小児科医とコメディカルのための実践的治療法―

アトピー性皮膚炎の日常診療において、次のような疑問や不安を感じることはないでしょうか。「患者さんのQOLを改善する治療法とは?」、「寛解状態を維持するための治療法は?」、「抗ヒスタミン薬の眠気と効果は相関する?」、「ステロイド外用薬やプロトピック軟膏は本当に安全なの?」、「外用薬の適切な塗布量は?」など、治療に悩まれた経験をお持ちの先生方もいらっしゃるかと思います。本セミナーではこれらの疑問点について、アトピー性皮膚炎治療のエキスパートである川島先生に、豊富な臨床経験とエビデンスに基づく実践的な治療法について分かりやすくご解説いただきます。ご期待ください。

【12】日本ビーシージー製造

  BCG接種計画と技術

2011年の日本における結核の罹患率は前年に比べて0.8減少し、18.2でしたが、これは他の先進諸国の罹患率(米国 4.1,カナダ 4.7,豪州 6.3,フランス 9.3)と比べると、まだ大きな差があり、日本は未だに結核の「中蔓延国」といわれています。しかしながら、小児結核の罹患率は日本では米国よりも低く、これはBCG接種の効果によるものだと考えられます。高齢者、大都市での結核の蔓延状況をみれば、小児を結核から守るためのBCGワクチンの有用性は高いと考えられます。今回は接種を行う外来小児科で役に立つ、BCGの接種から副反応等に関するお話しをわかりやすく紹介いたします。

【13】フェリング・ファーマ / 協和発酵キリン

  夜尿症診療の実際

本邦における夜尿症の治療率は低く、多くのお子様とご家族が治療を受けずに悩んでいる現状があると推察されます。今回は公立福生病院小児科の松山健先生より夜尿症の診断と治療に関して、実例を交えてわかりやすく解説いただきます。夜尿症の診断と治療に関して実例を交えて解りやすく解説いただく予定です。

【14】アステラス製薬 / 化学及血清療法研究所

  ポリオとポリオワクチン〜不活化ワクチンの導入にあたって

半世紀にわたって用いられてきた経口生ポリオワクチンは、1960年代初頭にわが国で起こったポリオ大流行を制圧し、世界ポリオ根絶計画の推進力となってきたきわめて有効な予防効果を持つワクチンです。しかし、弱毒生ワクチンであるがゆえに、頻度は低いですが神経毒性の復帰という弱点を併せ持っています。この副反応に鑑み、海外の先進諸国では10数年前から不活化ポリオワクチンへの移行が行われています。わが国でも待望の不活化ポリオワクチン導入が間近となりました。不活化ポリオワクチンについて知っておきたいこと、接種スケジュール、DPT-IPV四種混合ワクチンとIPV単独ワクチンの要点に関する最新情報を、川崎医科大学小児科の中野先生よりご講演頂く予定です。

【15】塩野義製薬

  TARCを用いた乳幼児アトピー性皮膚炎への早期介入とプロアクティブ療法の実践

【16】MSD

  VPDとしてのロタウイルス感染症〜ロタウイルス胃腸炎は予防の時代へ〜

【17】サノフィパスツール・第一三共

  同時接種とワクチン・リスク・コミュニケーション

【18】富士フィルムメディカル

  インフルエンザの受診早期化に対する迅速診断キット高感度化の効果

長年、フイルム事業を主としてきた富士フイルム。そこで働く開発者はある時、自分の娘が熱に苦しむ姿を見て、「何とかインフルエンザを早期に診断できるようにしたい。」そう思いました。2006年、その想いから始まった写真技術(銀塩増幅)を応用した増感法による高感度化の研究。昨年10月、ついに、インフルエンザ迅速検査システムが登場しました。
インフルエンザの診断においては、発熱早期では迅速診断キットで陽性判定が出にくいことは医療従事者の間でよく知られていることです。にもかかわらず、患者側の、特に小児における早期受診傾向は高まっており、何度も検査する状況に陥っています。迅速診断キットが早期に陽性判定できない理由はウイルス量がまだ少ないことによる感度不足が原因です。
本セミナーでは開発するきっかけを作った開発担当者本人より、この高感度のシステムの仕組み、性能をご説明いたします。また、このシステムを実際にご利用いただいている先生より、高感度化がインフルエンザの受診にどれほど効果があったのかを、今シーズンでの使用経験を元にお話いただきます。